こんにちは。この前はNotionの使い方について軽く書きましたので、今度はObsidianについてです。どちらも最近流行のメモアプリです。Notionは創作オタク的な人の使い方の記事もちょこちょこ見るのですが、Obsidianではあまり見かけないので書きます。
以下に紹介するのはあくまで私の使い方なので、参考程度に考えてください。
後述しますが、個人でのカスタマイズ性が高いところがObsidianの魅力でもあります。
Obsidianについて
PCやスマホのローカル環境で動かせるメモアプリです。ローカル環境で動かせるので、電波が死ぬところでも動いたり、サービス終了後もデータを持っていられるのが強みです。
また、作ったメモ同士にリンクを貼れたり、プラグインというユーザー開発の拡張機能で好きな機能を追加出来たりします。
PC版は以下からダウンロード出来ます。

個人的使用感
私はPC版とスマホアプリ版を同期させて使っています。同期方法については後述します。
PCでメモを弄ってからスマホでアプリを開くと、4秒ほど同期待ちが入りますが、それ以降はスイスイです。
デイリーノートという1日の総合メモを自動で開いてくれる機能があり、そこに思いついたことを全て書いています。帰ってからやること、思いついた小説のネタ、ゲームの進行状況、自ジャンルに対する妄言、全て書きます。ネットに公開しないTwitterのようなノリで使えます。内容の整理は気が向いた時に行います。
さて、Obsidianの目玉機能として、リンクとグラフビューの2つがあります。
リンク機能
Obsidianの説明部分でも軽く触れましたが、ホームページのようにリンクを貼って、書いたメモ同士を繋げることが出来る機能です。
正直まだこの機能は模索している最中です。内容が被っているもの同士で、リンクをさせる使い方をしています。(例:曲感想やストーリー語りメモで、うたプリが持っている希望についてどちらも語っていたら関連メモとしてリンクを貼る)
リンクを繋げる方法はメモタイトルを[]で括るだけと非常に簡単なので、思いついたらどんどん繋いでいます。また、プラグインを使えば、メモに付けたタグを参考に関連メモを一覧で表示することも出来ます。(これは厳密にはリンクではないんですが、メモ同士を自在に行き来出来る点では同じです)
今は適当に繋いでいるだけですが、もともと個人サイト畑の人間なので、繋いだリンクから関連妄言を無限に見ることが出来るだけでも楽しいです。
きっとこれからもっと育ってくれるはず。今後に期待です。
グラフビュー
リンク機能で繋がったメモ同士の関係をビジュアルにして、一覧で見ることが出来る機能です。これを使いたくてこのアプリを使うことに決めました。面白そうだったから。
ですが、……正直自主規制ばりに、集合体恐怖症には厳しいグラフが出来上がります。
ネット上では星空とか言われてますが、カエルの卵にしか見えません。拡大してよく見たら、確かに関係性が近いもの同士を指し示してくれて面白いんですが、それ以上に本当に厳しすぎます。あれ見ながら思想出来る人はすごいです。私はぜっっっっっっったい無理。幸い非表示に出来るのでずっと非表示にしてます。
さて、以下はもうちょっと踏み込んだObsidian活用についてあれこれ話していきます。
Notionとの使い分け
メモアプリに対する議論が激しい場所を見ると、Obsidianを持ち上げてNotionをボロクソに言うのをよく見ます。ですが、個人的にはそれぞれ得意分野が違うので全然被らないですね。
Obsidianはアプリの挙動が軽いので、文字をガンガン打って考えたり整理をして思いつきを促す場所として使っています。リンクや一覧表示も、考えを促進するのに便利です。
Notionはとにかくデータベース機能が強いので、Obsidian思いついたり形になったもの、参照にしたいものを保存して本格的に管理する場所です。フィルターでの絞り込みもObsidianより手軽に出来ます
ギャラリービュー(メモに添付している画像を一覧で見せる形)が使えるのも嬉しいポイント。
具体的な使い方を挙げると、Obsidianで書いた作品の感想を、Notionでビジュアルや最終評価を付けて、後から眺めてニコニコしています。
検索性もNotionの方が高いので、情報を後から参照しやすいようにまとめて保存するなら圧倒的にNotionの方が優れています。その分Notionは動作が重いので普段使いのメモには向きません。適材適所です。
PC同期とプラグイン
PCとの同期
私が使っているPCはWindows、スマホはiPhoneです。i-cloudにデータを保存して同期させています。
検索するとこのやり方には問題があったという何年か前の記事が出ますが、最近は改善傾向にあるらしいというTwitter情報を信じて実行しました。今のところ問題なく使えています。
スマホやPCの種類によって他にも色々な同期方法があるので各自調べてください。
よく使うプラグイン一覧
ノートコンポーザー
デイリーノート整理に使っています。内容を分割して新しいメモに独立させてくれます。
これは最初から入っているプラグインなので、特にダウンロードせずに使えます。
また、分割時にデイリーノートと新しいメモに相互リンクを貼ってくれるのが特に便利です。
私は面倒くさがりなので、この機能がないとメモ整理は無理です。
Various Complements
リンクやタグを貼る時に、途中までの入力から候補を出してくれます。カッコの入力すら不要です。
これがあるのとないのではリンクを貼る労力が天と地レベルで違います。これだけは絶対入れた方がいいです。
Templater
メモにテンプレートを入れます。
テンプレートって何?って感じですが、私はよく使うタグをテーマごとにテンプレとしてまとめておいて、書いたメモに合うものを選んで挿入したり、デイリーノートに個人サイトでの呟きを取得して載せるコードを入れたりしています。
特に前者のタグテンプレがないと、私は面倒くさがりなのでタグ付け作業なんてやってらんないです。
面倒くさがりほど導入をお勧めします。
Dataview
タグなど条件を指定して指定のコードを書くと、その条件に合ったメモを探してきて一覧にしてくれます。リンク機能欄で言及した一覧機能はこのプラグインで行っています。
コードを書くのは非常に怠いのですが、一度セッティングしたらわざわざリンクを貼らなくても、自動で一覧が更新されていくのでとっても便利です。
例として実際の運用を挙げますね。
うたプリの音楽の感想をメモして、音楽感想と歌ってるプリンス名でタグを付けると、そのタグに呼応して、音楽感想の一覧とそのプリンス関連のメモ一覧が自動で更新されるなんてことが出来るんです。
あとで書いたものを見返して、こんなこと考えたんだなと思うことが大好きなので個人的には必須機能です。コードの設定を工夫すれば、感想だけではなく、思い出や妄想などタグを付ければテーマごとにまとめられます。
これから導入する人に向けて
さて、色々書きましたが、最初は普通にメモアプリとしてガンガン使えばいいと思います。
拡張機能が多くて自由度が高い関係上、自分に合ったやり方って調べてもよく分かりません。実際に使ってみて、合いそうと思ったらタグとかリンクとか考えていけばいいんです。
各種挙げた例を見て分かる通り、私のObsidianはしょうもない妄言で満ちています。それくらい気負わなくていいものなんです。
この記事が皆様の考えをまとめるツール探しの手助けになれば幸いです。ではまた。