リピラブ那月ルート感想

 訳あって今リピラブやり直しているんですが、何度やっても四ノ宮那月ルートが良すぎるので、昔プレイした勢いで書き殴りプライベッターに投げていた感想文を一部手直ししたり今の私の感想を付け加えたりしたものを掲載しておきます。日本語として読めるように直しているのですがそれでもかなり支離滅裂でしたので大丈夫な方だけどうぞ。

 まず第一に曲のタイトルの時点で那月が永遠に今後も想いを寄せるであろう南十字星の輝きとそれに付随する自身の作った曲ともう一人の自分への気持ちが込められていて良い。
 クリスマスの日に春ちゃんと果たせなかった約束、踊れなかったワルツ、弱さを乗り越えられたけど遅すぎた自分とそれを包み込んだ春ちゃんの愛という那月を構成する用語が歌詞に綿密に入っていて泣いた。SSSで那月が振付にワルツを取り入れていたのを見て思い出すだけで切なくなる。一緒に踊っている相手は春歌ちゃんであり砂月でもあるんだろうなと思えて私は苦しい。
 私はゲームやる前に曲を聴いた人なので、サザンクロスの前奏をとてもかっこいいし好きだと思って聴いていたんだけど、それが生まれた経緯が衝撃的過ぎてPSP握りしめたまま暫く呆然としていた。
 互いに名前を呼び合って距離が近くなった那月と春ちゃんが音楽的な才能をぶつけ合い、那月が久々に音を楽しんで演奏した旋律な訳でもうこの美しい響に涙が出る。静かに支えてる春ちゃんのピアノも美しい。
 砂塵の暗闇彷徨う時とはなっちゃんが一人内部世界にいる時であって、そこでも春ちゃんの那月を想う優しさが聞こえたと、まさに彼が弱い自己を乗り越えて向かい合った時の回想だった。
 花火のラビリンスは初めて気持ちを交わそうとした那月と春ちゃんの夏の日であり、ここでラビリンスと表現しているのも今後の長い懊悩の時を示している訳でそれでも花火の中に照らされる春ちゃんが余程印象的だったんだろうなと思うと切ない。歌詞を読むだけで那月と春ちゃんが過ごした歩みを思って苦しい。
 那月はもう覚えてないんだろうけど、大好きだった先生に呼ばれてたなっちゃんって渾名で呼んで欲しいという願いも切なくて仕方ない。そんなことは知らない春ちゃんが呼んだ自分の名前聞いたら恋に落ちるし(初対面で運命の人呼ばわりしたことは置いておくとして)恋が弾けて彼のイメージたる星になったと表現するの凄く那月らしくてここでも泣く。
 そしてサビで一年間と今までの人生の歩み全てが込められたタイトルの絶唱が来て自身を総括した後に「君となら僕は夢に飛べる」と言い切る那月は本当に良い。春ちゃんとなら自分は音楽を昔のように楽しめるというメッセージだし彼が大好きなぎゅっと抱きしめることと音楽をぎゅっと繋ごうと表現しているのも良いし、ぎゅっと繋いで二人のフレーズが愛だと唄っているこれはもう那春を象徴していると言っても過言ではない。
 二人が繋がって音を楽しんで生まれた愛のフレーズがこの歌になっている。これはもううたプリというジャンルの特徴にまで踏み込むんだけど素晴らしい構図だと思う。そして自分の音を見失っていた青年が自分は君のための歌だと自分の音楽を言い切れるようになって、そして。
「迎えに行くから月で待ってて」
 彼にとって月とは南十字星と共に美しさと儚さ、大切な想い出の象徴であると同時に彼の分身の象徴なのはシナリオで明言されている。彼の音楽は月から始まって月に象徴される砂月に守られて、そしてそこで春ちゃんに待っていてほしいということは自分の音楽ともう一人の自分と大切な人という掛け替えのない存在全てを想っているんだと思う。弱かった那月が真の強さを身につけた何よりの証なんだろう。
 そして二番冒頭で踊ろうと誘っているのはやはり那月の中で踊れなかった約束のワルツと重なってつらいしなっちゃんの言う「本当の笑顔」「本当の涙」という言葉は物凄く重い。全てが偽りで接してた先生とそれにどことなく似ているけど違う春ちゃんの織り成す本当の笑顔と涙を見て愛してると思えた那月の心境思う。
 二番の歌詞を全体的に見渡すと那月の中で夏という季節が重要視されているのが分かる。自分が初めて南十字星を見たのも夏。砂月の発想を得たのも夏。那月が自分の気持ちを春ちゃんに告白したのも夏。砂月が本格的に春ちゃんの前に姿を現したのも夏。日本で一番多くの星が夜空を彩るのも夏なのだ。
 ラスサビでまた一年間の歩みと那月と人生とここまでのすったもんだと砂月への想いと全てが再び思い出される。この曲は春ちゃんと那月が作った曲だけど砂月も那月だしこれは三人で作った曲であって卒業オーディションで那月は砂月の名前が書かれた懐中時計を握りしめてステージに向かっていった訳で、ラスサビ前の君との誓いの「君」は春ちゃんでもあり砂月でもある。強くなって此処にいるのだという彼の誓いであってそれが永遠であり悠久なんだ。歌詞を噛み締めるだけの人になっている。
 そして春ちゃんの強さ、砂月の強さ、那月は気づいてないかもしれないが当然ながら那月自身の強さも重なって、迎えに行くから月で待ってて。迎えに行くから月で待ってて。永遠に待っている。ありがとう。
 これからの那月の人生に幸せが溢れることを祈ってならない。
 
 これはSSSについての記述以外は2017年くらいに私が書いた感想ほぼ全文ママなのですが、那月の幸せを願った私は、その後月の唄で再び床に突っ伏して泣き、キングダムアンコールで幸せだと宣言する彼の姿に劇場で号泣したそうです。

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